お知らせ

【ブログ】【第4話】「坪単価○○万円〜」の「〜」が一番怖い。

2026年9月12日

 

家づくりを考え始めると、必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。

「坪単価」

「この会社は坪70万円くらい」

「こっちは坪80万円」

「○○ホームなら坪60万円台から建てられるらしい」

住宅会社を比較するとき、坪単価を基準にしている方も多いと思います。

例えば35坪の家なら、

坪70万円なら2,450万円。

坪80万円なら2,800万円。

その差350万円。

だったら、

「坪70万円の会社のほうが安いじゃん」

と思いますよね。

でも私は、

坪単価だけで住宅会社を比較するのは、かなり危ない

と思っています。

なぜなら、

そもそも住宅会社によって「坪単価」の出し方が同じではないからです。


そもそも、その「坪」は何坪ですか?

まずここです。

同じ家でも、

延床面積で計算する会社

と、

施工面積で計算する会社

があります。

例えば延床面積が35坪の家。

でも、

玄関ポーチ。

バルコニー。

吹き抜け。

場合によってはウッドデッキなど。

こういった部分まで施工面積に入れて、40坪として計算する会社もあります。

仮に建物価格が2,800万円だったとします。

延床面積35坪で割れば、

坪80万円。

でも施工面積40坪で割れば、

坪70万円。

同じ2,800万円の家ですよ。

家も同じ。

金額も同じ。

なのに、

計算方法を変えただけで、

坪80万円の家が、坪70万円の家に見える。

これだけでも、坪単価だけを比較する怖さが分かると思います。


そして問題は「何が入っている坪単価なのか」

もう一つ重要なのが、

坪単価に何が含まれているのか。

です。

例えば、

A社 坪70万円。

B社 坪80万円。

数字だけならA社のほうが安い。

でもA社の坪単価には、

照明が入っていない。

カーテンが入っていない。

網戸が別。

エアコンが別。

一部の給排水工事が別。

申請費用が別。

造作工事が別。

外構工事も別。

一方B社は、ある程度それらを含んだ金額を提示している。

そうなると、

本当にA社のほうが安いのでしょうか?

坪単価だけでは分かりません。


「坪○○万円〜」の「〜」を見てください

住宅会社の広告で、

「坪59.8万円〜」

みたいな表示を見ることがあります。

私は数字より、

その後ろの「〜」

が気になります。

この「〜」って、どこまで行くのでしょう(笑)

59.8万円から始まって、

実際に自分たちの希望を入れたら、

65万円。

70万円。

80万円。

最終的には90万円。

なんてこともあり得ます。

もちろん、

「〜」と表示すること自体が悪いわけではありません。

家は大きさも違えば、形も違う。

設備も違う。

土地の条件も違います。

最初から全員同じ金額にはできません。

でも、

一番安く見える数字だけを見て住宅会社を決めるのは危ない。

ここは知っておいてほしいと思います。


小さい家ほど坪単価は高くなりやすい

これも意外と知られていません。

「30坪の家より40坪の家のほうが大きいんだから、坪単価も高い」

と思うかもしれません。

実際には逆になることがあります。

家には、面積が小さくなっても必ず必要なものがあります。

キッチン。

お風呂。

トイレ。

洗面台。

玄関。

給湯器。

分電盤。

こういった設備は、家を5坪小さくしたからといって半額にはなりません。

30坪の家にもキッチンは一つ。

40坪の家にもキッチンは一つ。

だから小さい家ほど、

建物価格を坪数で割ったときの坪単価は高くなりやすい。

逆に大きな家になると、

坪単価だけは下がることがあります。

つまり、

坪単価が安い=コストパフォーマンスが良い

とも限らないんです。


家の形でも金額は変わる

同じ35坪でも、

真四角に近いシンプルな家。

凹凸がたくさんある家。

この2つでは工事費が変わります。

凹凸が増えれば、

基礎も増える。

外壁も増える。

屋根も複雑になる。

雨樋も増える。

施工する手間も増える。

窓の数や大きさでも変わります。

吹き抜け。

勾配天井。

化粧梁。

造作家具。

塗り壁。

無垢材。

こういったものを採用すれば当然金額は変わります。

それなのに、

「何坪だから、坪○○万円」

だけで家の価格を判断する。

私は少し乱暴だと思っています。


「坪単価はいくらですか?」と聞かれたら

私たちもお客様から聞かれます。

「ベリーの家さんは坪いくらくらいですか?」

当然気になりますよね。

予算がありますから。

だから、おおよその目安を伝えることは必要だと思っています。

でも私は、

坪単価だけで「高い・安い」を判断してほしくない。

同じ坪80万円でも、

何が入っている80万円なのか。

断熱性能は?

耐震性能は?

屋根材は?

外壁は?

断熱材は?

床材は?

内装材は?

窓は?

設備は?

そして、

その家を実際に住める状態にするまで、

あといくら必要なのか。

ここまで見てほしいと思っています。


住宅会社を比較するなら「同じ条件」にする

例えばA社とB社を比較するなら、

なるべく条件をそろえてみてください。

同じくらいの延床面積。

同じくらいの断熱性能。

同じ耐震性能。

同じくらいのキッチン。

同じくらいの外壁。

同じくらいの床材。

照明を含む。

カーテンを含む。

エアコンを含む。

外構工事を含む。

諸費用も含む。

そして最後に、

「この家に住み始めるまで総額いくら必要ですか?」

と聞く。

私は、こっちの数字のほうが坪単価よりずっと大切だと思っています。


「建物2,500万円」だけでは家には住めない

家づくりには、建物以外にもお金がかかります。

土地を買うなら土地代。

仲介手数料。

登記費用。

住宅ローン関係の費用。

火災保険。

外構工事。

場合によっては地盤改良。

水道の引き込み。

既存建物があれば解体。

引っ越し。

家具や家電。

だから、

「建物が2,500万円だから、2,500万円あれば家が建つ」

ではありません。

住宅会社を比較するときに本当に見てほしいのは、

家づくり全体でいくら必要なのか。

です。


安く見せる数字と、実際に払う金額は違う

私は、

安い住宅会社が悪いとは全く思いません。

企業努力で価格を抑えている会社もあります。

逆に高ければ良い家とも限りません。

大切なのは、

何にいくら払っているのかを理解して選ぶこと。

です。

坪70万円だから安い。

坪90万円だから高い。

それだけでは何も分かりません。

極端な話、

坪70万円から追加500万円かかる家と、

最初から必要なものを含めて坪80万円の家。

最終的には後者のほうが安いことだってあります。


私なら坪単価より、この金額を聞きます

住宅会社へ行ったら、

「坪単価はいくらですか?」

と聞くのもいいと思います。

でも、そのあとにもう一つ聞いてください。

「私たちが希望しているくらいの家なら、住める状態まで総額いくらくらいになりますか?」

そして、

「その金額に入っていないものは何ですか?」

ここまで聞く。

この質問に具体的に答えてもらえれば、住宅会社同士をかなり比較しやすくなります。


坪単価は「家の値札」ではありません

坪単価は目安としては便利です。

私も使います。

でも、

坪単価=その会社で家を建てる金額

ではありません。

家の大きさ。

形。

性能。

仕様。

設備。

そして坪単価の計算方法。

これらによって数字はいくらでも変わります。

だから、

「A社は坪70万円」

「B社は坪80万円」

という数字だけを見て、

「A社のほうが350万円安い!」

と決めないでください。

その70万円と80万円。

同じものを比べていますか?

ここを確認してください。

そして広告で、

「坪○○万円〜」

を見かけたら、

私は数字より先に、

「〜」

を見ます(笑)

この「〜」は、

いったいどこまで行くんだろう。

恐ろしやー。


次回は、

【第5話】「今日契約してくれたら200万円値引きします」その200万円はどこから出てきた?

について書こうと思います。

「今月だけです」

「決算なので」

「店長決裁を取りました」

「今日決めていただければ200万円値引きできます」

家が200万円も突然安くなる。

普通に考えたらすごい話です。

でも私は、こう思います。

じゃあ最初の200万円は何だったの?

次回は住宅業界の「値引き」について書いてみます。

一覧へ戻る

「ベリーの家」見学会予約

PAGE TOP